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自分やご家族の体に、意思とは関係なく勝手に動いてしまう症状や、不自然な体のこわばりが現れると、「一体何が起きているのだろうか」と不安になるものです。精神科の薬を服用している場合、このような違和感は「遅発性ジスキネジア」または「ジストニア」という2つの症状の可能性があります。この記事では、それぞれの特徴と見分けるポイントを整理して解説します。
遅発性ジスキネジアとジストニア、それぞれの特徴
遅発性ジスキネジアとジストニアは、どちらも自分の意思とは無関係に体が動いてしまう不随意運動の一種ですが、動きの性質には明確な違いがあります。
遅発性ジスキネジアは、口をもぐもぐさせる、舌を出す、手足が揺れるといった「滑らかで不規則な動き」がリズミカルに繰り返されるのが特徴です。一方、ジストニアは、筋肉が持続的に強く収縮することによって生じます。そのため、首が不自然な方向へ曲がったまま戻らない、手足が突っ張るなど、体がねじれたり固定された異常な姿勢になったりする状態を指します。
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見分けるポイント
遅発性ジスキネジアとジストニアを見分ける上で、眼球の動きが一つのポイントになることがあります。眼球がジストニア運動によって一方向に偏る現象(oculogyric crisis、偏視発作と呼ばれるもの)は、薬の副作用による薬剤性のジスキネジアやジストニアでは起こることがありますが、薬が原因ではない通常のジストニアでは起こりにくいという特徴があります。
参照:重篤副作用疾患別対応マニュアル/ジスキネジア
両方が関連することもある
遅発性ジスキネジアとジストニアは、症状が混ざって現れることも珍しくありません。また、これらの不随意運動に加えて、「じっとしていられない」「そわそわして歩き回ってしまう」といったアカシジアの症状を伴うことがあります。このようにアカシジアを伴う場合は、薬剤性の遅発性ジスキネジアであることが多いとされています。
気づいたときの向き合い方
遅発性ジスキネジアやジストニアは、日常生活の動作や姿勢に大きな影響を与え、患者さんにとって強いストレスや困難を伴う疾患です。しかし、これらの症状に気づいたからといって、決して自己判断で原因となる薬の服用を減らしたり中止したりしないでください。急な服薬の中断は、精神症状の悪化を招く危険があります。気になる身体の動きや異常姿勢が現れたときは、速やかに主治医や専門医の診断を受け、適切な治療や薬物の調整を進めることが何よりも大切です。
まとめ
遅発性ジスキネジアは口や手足が不規則に動く症状であり、ジストニアは筋肉の収縮により体がこわばってねじれる異常姿勢という違いがあります。眼球の偏視発作の有無や、アカシジアを伴うかどうかなどが、薬剤性の症状を見極めるポイントになります。自己判断で薬を調整することは避け、まずは専門の医療機関に症状を正確に伝えてサポートを受けてください。
まずは相談だけでも構いません。『こちら』から、お気軽にお問い合わせください。
参照:MSDマニュアル