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解離性同一性障害には2つのタイプがある
解離性同一性障害(かつての多重人格障害)には、症状の現れ方によって大きく分けて「非憑依型」と「憑依型」という2つのタイプが存在します。どちらも過酷なストレスやトラウマから心を守るための解離という防衛反応が背景にありますが、周囲から見たときの分かりやすさや、本人の中での感覚の現れ方に違いがあると言えます。
非憑依型の特徴
非憑依型は、自分の中に複数のアイデンティティ(人格状態)が存在しているものの、それが外から見て明らかな行動の変化として現れることが少ないタイプです。本人は、自分自身の行動や感情を、まるで外側から別の誰かとして傍観しているような感覚を抱くことが多いと言えます。自分の意志とは無関係に体が動くように感じたり、頭の中に別の声が聞こえたりするなど、内面的な感覚の変容が中心となるのが特徴です。
憑依型との違い
憑依型とは、外部の霊や超自然的な存在、あるいは別の人物に取り憑かれたようにアイデンティティが完全に切り替わる状態を指す医学的な分類です。憑依型の場合は、話し方や振る舞いが一変するため、周囲から見ても人が変わったことがはっきりと分かります。これに対して非憑依型は、アイデンティティが完全に切り替わって表に出ることが少なく、周囲からは人格の交代が明確には分かりにくいという決定的な違いがあります。
非憑依型が気づかれにくい理由
非憑依型は、周囲の人が見ても普段と同じように見えることが多いため、病気であることが気づかれにくい傾向にあります。記憶の空白(健忘)が生じていても、本人がその空白を巧妙に隠したり、無意識に辻褄を合わせたりすることで、表面上は日常生活をこなせてしまうことも少なくありません。そのため、本人が苦痛を抱えていても診断や治療に繋がるまでに時間がかかることが多く、専門的な医療機関で慎重に見極める視点を持つことが大切です。気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。
精神科訪問看護との関わり
解離性同一性障害の治療や生活のサポートにおいて、精神科訪問看護が関わることがあるとされています。症状が落ち着いている時期も含めて、継続的に関わっていく存在として位置づけられています。 地域で安定した生活を送るための選択肢として、訪問看護ステーション ラララへのご相談もご検討ください。
まとめ
解離性同一性障害の非憑依型は、自分自身の行動を外から観察しているような内面的な感覚の変容がありながらも、周囲からはアイデンティティの交代が分かりにくいという特徴があります。完全に別人に切り替わる憑依型とは異なり、一見すると普通に生活できているように見えても、本人は深刻な混乱や記憶の空白を抱えています。そのため、周囲の理解とともに専門医による適切な診断とサポートへ繋がる視点を持つことが大切だと言えます。
まずはご相談だけでも構いません。『こちら』から、お気軽にご相談ください。
参照:MSDマニュアル